※2014年11月 カゴメ調べ
こんにちは。私は野菜の健康効果について研究をしておりますカゴメ株式会社 イノベーション本部 自然健康研究部の研究員です。
あなたは、ブロッコリーの新芽であるブロッコリースプラウトの健康成分をご存知ですか?
それは、肝臓ケアに役立つ成分、
スルフォラファン
グルコシノレート(SGS)です。
この成分が、人の体に備わる防御機能
(解毒、抗酸化など)を高め、肝臓への健康効果が
期待できると明らかになりました。
この成分が、人の体に備わる
防御機能(解毒、抗酸化など)を高め、
肝臓への健康効果が
期待できると明らかになりました。
“肝心要(かんじんかなめ)”という言葉もあるように、体の中でも重要な役割をもつ肝臓。
「沈黙の臓器」とも呼ばれています。肝臓は臓器としては強靭ですが、逆に気付かぬ内にダメージを抱え、気付いた時にはもう遅いという性質も抱えています。
あなたの肝臓は大丈夫でしょうか?
肝臓の役割としてあまり知られていないかもしれませんが、 肝臓には糖や脂肪などの食べ物から摂った栄養を、体のエネルギーに変える「代謝機能」があります。 ですから お酒をあまり飲まなくても、油ものや甘いお菓子、肉、卵、小麦粉などをたくさん食べる人は要注意。肝臓は栄養をエネルギーに変えようと必死で働くため、疲労して肝機能が低下することがあります。
肝機能が低下すると、糖や脂肪の代謝が落ちて「高血糖」や「脂質異常」になります。それにより「脂肪肝」を引き起こし、さらなる肝機能低下を招く悪循環となる恐れがあります。
カゴメは以前より
スルフォラファングルコシノレート(SGS)の力に注目し、
研究を続けてきました。
ヒトを対象にスルフォラファングルコシノレート(SGS)の継続摂取試験を行い、肝機能の改善効果について、カゴメが世界で初めて確認しました。
肝機能異常の男性52人を、
スルフォラファングルコシノレート(SGS)を
毎日摂る人と摂らない人のグループに分け、2ヶ月後に検査したところ、
摂取したグループの 「γ-GTP」 や 「ALT」 の平均値が改善しました。
※カゴメ調べ
ウィルコクソンの符号順位検定により有意確率を算出(有意水準は5%)。グラフ中の●は個々の被験者の数値を、横棒と数値は群の平均値を示す。摂取前後で数値が低下した場合は実線で、上昇した場合は破線で結ぶ。
思い込みによる効果(プラセボ効果)ではなく、評価する薬や食品の有効成分の効果を確認するために用いられます。
「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓は、
ダメージを受けていても、ほとんど自覚症状がありません。
肝臓の状態を知るために、健康診断でよく耳にする
「γ-GTP」や「ALT」などの数値をチェックすることが大切です。
※日本人間ドック学会 検査表の見方(2018年4月改訂版)
スルフォラファングルコシノレート(SGS)は、毎日「解毒」や「代謝」に忙しい 肝臓をサポートし、肝臓において❶化学物質の解毒を担う解毒酵素や ❷酸化ストレスを軽減する抗酸化酵素の産生量を高め、 さらに❸肝臓の炎症を抑えることがわかっています。
このため、スルフォラファングルコシノレート(SGS)の継続摂取は、 肝臓が自ら持つ防御機能を高めて肝機能を改善すると考えられています。
スルフォラファングルコシノレート(SGS)が
注目を集めるきっかけになったのは、
ジョンズ・ホプキンス医科大学で、
予防医学の研究で有名な
ポール・タラレー博士による“効能”の発見でした。
ブロッコリーに多く含まれる
スルフォラファングルコシノレート(SGS)が、体内の解毒酵素を活性化して、
肝臓の解毒力を高める働きがある可能性を確認。
様々な予防効果が期待できることが明らかになりました。
ブロッコリーに多く含まれる
スルフォラファングルコシノレート(SGS)が、
体内の解毒酵素を活性化して、
肝臓の解毒力を高める働きがある可能性を確認。
様々な予防効果が期待できることが明らかになりました。
また、私たちが普段食べている成熟したブロッコリーよりも、
新芽状態のブロッコリースプラウトの方が、
はるかに多くのスルフォラファングルコシノレート(SGS)を含んでいることも判明したのです。
ピロリ菌感染者がスルフォラファングルコシノレート(SGS)が豊富なブロッコリースプラウトを継続摂取すると、ピロリ菌の数が減少するとともに、胃の炎症も抑制されました。
軽度喘息患者が、スルフォラファングルコシノレート(SGS)を含むブロッコリースプラウトの破砕物を継続的に摂取すると、肺の炎症が治まり、肺活量や呼吸機能が改善されました。
スルフォラファングルコシノレート(SGS)を含むブロッコリースプラウトのエキスを摂取した人では、ディーゼル排気粒子暴露による鼻汁中の白血球や炎症反応が摂取していない人よりも低くなりました。
中国において、スルフォラファングルコシノレート(SGS)を含有するブロッコリースプラウトの飲料を飲んでいただくことで、ナッツ類に含まれるカビ毒(アフラトキシン)の排泄が促進されました。
PM2.5の影響が強い中国において、スルフォラファングルコシノレート(SGS)を含有するブロッコリースプラウトエキスを含むジュースを飲んだ人は、エキスを含まないジュースを飲んだ人と比べて、大気汚染物質(ベンゼン、アクロレイン)の排泄が促進されました。
健康な日本人の高齢男女(平均67.7歳)のうち、スルフォラファングルコシノレート(SGS)を含有するブロッコリースプラウトエキスを含む試験食品を摂取した人は、エキスを含まない試験食品を摂取した人と比べて、処理速度(作業をこなす速さ)や作業記憶(情報を忘れない力)の改善が認められました。